百人一首の決まり字一覧(上の句・下の句)

一枚札(むすめふさほせ)

上の句 下の句
らさめの つゆもまだひぬ まきのはに りたちのほる あきのゆふくれ
みのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよひち ひとめよくらむ
ぐりあいて みしやそれとも わかぬまに くもかくれにし よはのつきかな
くからに あきのくさきの しおるれば むへやまかせを あらしといふらむ
びしさに やどをたちいでて ながむれば いつこもおなし あきのゆふくれ
ととぎす なきつるかたを ながむれば たたありあけの つきそのこれる
をはやみ いわにせかるる たきがわの われてもすゑにあ はむとそおもふ

二枚札(うつしもゆ)

上の句 下の句
うかりける ひとをはつせの やまおろし はけしかれとは いのらぬものを
うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わかみひとつの あきにはあらねと
つくばねの みねよりおつる みなのがわ こひそつもりて ふちとなりぬる
しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもふと ひとのとふまて
しらつゆに かぜのふきしく あきののは らぬきとめぬ たまそちりける
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほあまりある むかしなりけり
もろともに あわれとおもえ やまざくら はなよりほかに しるひともなし
ゆうされば かどたのいなば おとずれて あしのまろやに あきかせそふく
ゆらのとを わたるふなびと かじをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

三枚札(いちひき)

上の句 下の句
いにしえの ならのみやこの やえざくら けふここのへに にほひぬるかな
いまこんと いいしばかりに ながつきの ありあけのつきをま ちいてつるかな
いまはただ おもいたえなんと ばかりを ひとつてならて いふよしもかな
ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり
ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ ゑのまつやま なみこさしとは
ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれなゐに みつくくるとは
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しつこころなくはなのちるらむ
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなそむかしの かににほひける
ひともおし ひともうらめし あじきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは
きみがため おしからざりし いのちさえ なかくもかなと おもひけるかな
きみがため はるののにいでて わかなつむ わかころもてに ゆきはふりつつ
きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ

四枚札(はやよか)

上の句 下の句
はなさそう あらしのにわの ゆきならで ふりゆくものは わかみなりけり
はなのいろは うつりにけりな いたずらに わかみよにふる なかめせしまに
はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすてふ あまのかくやま
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ
やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり
やすらわで ねなましものを さよふけて かたふくまての つきをみしかな
やまがわに かぜのかけたる しがらみは なかれもあへぬ もみちなりけり
やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへは
よのなかはつねにもがもな なぎさこぐ あまのおふねの つなてかなしも
よのなかよみちこそなけれ おもいいる やまのおくにも しかそなくなる
よもすがら ものおもうころは あけやらで やのひまさへ つれなかりけり
よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさし
かくとだに えやわいぶきの さしもぐさ しもしらしな もゆるおもひを
かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれは よそふけにける
かぜそよぐ ならのおがわの ゆうぐれは みそきそなつの しるしなりける
かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くたけてものを おもふころかな

五枚札(み)

上の句 下の句
みかきもり えじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ
みかのはら わきてながるる いずみがわ いつみきとてか こひしかるらむ
みせばやな おじまのあまの そでだにも れにそぬれし いろはかはらす
みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みたれそめにし われならなくに
みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり

六枚札(たこ)

上の句 下の句
たかさごの おのえのさくら さきにけり やまのかすみ たたすもあらなむ
たきのおとは たえてひさしくなりぬれど なこそなかれて なほきこえけれ
たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふしのたかねに ゆきはふりつつ
たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかは いまかへりこむ
たまのおよ たえなばたえね ながらえば しのふることの よはりもそする
たれをかも しるひとにせん たかさごの まつもむかしの ともならなくに
こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれすこそ おもひそめしか
こころあてに おらばやおらん はつしもの きまとはせる しらきくのはな
こころにも あらでうきよに ながらえば こひしかるへき よはのつきかな
こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに やくやもしほの みもこかれつつ
このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみちのにしき かみのまにまに
これやこの ゆくもかえるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき

七枚札(おわ)

上の句 下の句
おおえやま いくののみちの とおければ またふみもみす あまのはしたて
おおけなく うきよのたみに おおうかな わかたつそまに すみそめのそて
おおことの たえてしなくば なかなかに ひとをもみをも うらみさらまし
おくやまに もみじふみわけ なくしかの こゑきくときそ あきはかなしき
おぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたひの みゆきまたなむ
おとにきく たかしのはまの あだなみは かけしやそての ぬれもこそすれ
おもいわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみたなりけり
わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ よをうちやまと ひとはいふなり
わがそでは しおひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かはくまもなし
わすらるる みをばおもわず ちかいてし ひとのいのちの をしくもあるかな
わすれじの ゆくすえまでは かたければ けふをかきりの いのちともかな
わたのはらこぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまかふ おきつしらなみ
わたのはらやそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつけよ あまのつりふね
わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あはむとそおもふ

八枚札(な)

上の句 下の句
ながからん こころもしらず くろかみの みたれてけさは ものをこそおもへ
ながらえば またこのごろや しのばれん うしとみしよそ いまはこひしき
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる
なげけとて つきやはものを おもわする かこちかほなる わかなみたかな
なつのよは まだよいながら あけぬるを くものいつこに つきやとるらむ
なにしおわば おおさかやまの さねかずら ひとにしられて くるよしもかな
なにわえの あしのかりねの ひとよゆえ みをつくしてや こひわたるへき
なにわがた みじかきあしの ふしのまも あはてこのよを すくしてよとや

十六枚札(あ)

上の句 下の句
あいみての のちのこころにくらぶれば むかしはものを おもはさりけり
あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいつるつきの かけのさやけさ
あきのたの かりおのいおの とまをあらみ わかころもては つゆにぬれつつ
あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさほらけかな
あさじうの おののしのはら しのぶれど あまりてなとか ひとのこひしき
あさぼらけありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
あさぼらけうじのかわぎり たえだえに あらはれわたる せせのあしろき
あしびきの やまどりのおの しだりおの なかなかしよを ひとりかもねむ
あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ とめのすかた しはしととめむ
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いてしつきかも
あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたひの あふこともかな
あらしふく みむろのやまの もみじばは たつたのかはの にしきなりけり
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきはかり うきものはなし
ありまやま いなのささはら かぜふけば いてそよひとを わすれやはする
あわじしま かようちどりの なくこえに いくよねさめぬ すまのせきもり
あわれとも いうべきひとは おもおえで みのいたつらに なりぬへきかな