番 | 和歌 | 作者 |
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3 | あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む |
柿本人麻呂 |
26 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ |
貞信公 |
38 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな |
右近 |
40 | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで |
平兼盛 |
41 | 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか |
壬生忠見 |
43 | 逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり |
藤原敦忠 |
44 | 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし |
藤原朝忠 |
45 | あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな |
謙徳公 |
47 | 八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり |
恵慶法師 |
53 | 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る |
右大将道綱母 |